初版: 2005-02-03
最終更新日:
2005-02-06
また、インストールはftpを使うことにし、 インストールに必要なファイルを 自前のftpサーバ(FreeBSDが動いているノートパソコン)に置いておきました。 このサーバのIPアドレスは192.168.0.2とします。 また、ファイルは「~/pub/OpenBSD/3.6/zaurus/」に置きました。 使ったファイルは次のとおり。
ファイル | サイズ | タイムスタンプ | MD5チェックサム |
INSTALL.zaurus | 121054 | Jan 26 21:26 | 87afde9818b770bf5296225b7319e898 |
MD5 | 561 | Jan 26 21:26 | 486f7ddb2e3e5087dec90df70f412158 |
base36.tgz | 42490761 | Jan 26 21:28 | be820ac4fb9e0157907ea965ed16961b |
bsd | 2735322 | Jan 26 21:28 | f627e9ea32727f0f0709b70b142b6d42 |
bsd.rd | 4138724 | Jan 26 21:28 | 5d85502775e9347f95867f419ba6c00e |
comp36.tgz | 17822734 | Jan 26 21:29 | 17fd14f5927181195eeb0ed154473da3 |
etc36.tgz | 1700437 | Jan 26 21:29 | c47e75087de5d11bc6fb847b2cb2abf5 |
game36.tgz | 2648179 | Jan 26 21:29 | cecd185407cc3ebb1d9ce786fe242e7f |
man36.tgz | 7342945 | Jan 26 21:29 | 3b418baede99ecb53dc2b4cb9f601596 |
misc36.tgz | 2275902 | Jan 26 21:29 | c727db9bec1698ff7ce552073975ffdb |
xbase36.tgz | 11851652 | Jan 30 08:28 | 540b1879c74db090b8bcc8c21fe2c8be |
xetc36.tgz | 97856 | Jan 30 08:28 | cd2b20ade2116b5d4b0c135941ce73ee |
xfont36.tgz | 33193310 | Jan 30 08:28 | 56cebe9c40ca538f084172f1b95e9616 |
xserv36.tgz | 9977531 | Jan 30 08:28 | 349d47ffbdfbb792a1bee20696cbcae2 |
xshare36.tgz | 1984743 | Jan 30 08:28 | 94c81602820cee60b18e8c97a1aeec5a |
zboot | 46040 | Jan 26 21:29 | 77ff04c3849c9c8a2b19917574e80f8c |
zbsdmod.o | 4288 | Jan 26 21:29 | ab4b3f97e3b90d613056ac756c22709b |
# insmod zbsdmod.o # cp bsd.rd /proc/zbootで、ブートします。
erase ^?, werase ^W, kill ^U, intr ^C, status ^T (I)nstall, (U)pgrade or (S)hell?というメッセージが表示されます。 ここで「i」を入力して、インストールを開始します。
Welcome to the OpenBSD/zaurus 3.6 install program. 略というメッセージが表示されたあと、
Terminal type? [vt220]と、ターミナルのタイプをきいてきます。 ここでは、デフォルトとして表示されているvt220のままということで、 エンターを押します。
IS YOUR DATA BACKED UP? As with anything that modifies disk contents, this program can cause SIGNIFICANT data loss. 略と「バックアップしたか?」とか「重大なデータロス」とか脅し文句が 表示されます。 そのあと、
Proceed with install? [no]「インストールに進みますか」ときいてきます。 デフォルトは「no」ですが、インストールするので、 「yes」を入力します。
Which one is the root disk? (or 'done') [wd0]また、ディスクの全領域を使うかときいてきますが、
Do you want to use *all* of wd0 for OpenBSD? [no]最初に書いたように、OpenBSD用に確保したパーティション(hda4)だけしか 使わないので、ここでもデフォルト(no)のままということで エンターを押します。
You will now create a single MBR partition to contain your OpenBSD data. This partition must have an id of 'A6'; must *NOT* overlap other partitions; and must be marked as the only active partition.というメッセージが表示されたあと、 OpenBSDのfdiskが動きます。 すでにLinuxでfdiskを使ってパーティションを確保してあるので、 ここでは特に何もすることはありません。 表示されたパーティション情報
Disk: wd0 geometry: 1024/8/17 [7999488 Sectors] Offset: 0 Signature: 0xAA55 Starting Ending LBA Info: #: id C H S - C H S [ start: size ] ------------------------------------------------------------------------ 0: 83 0 3 13 - 1511 7 17 [ 63: 205569 ] Linux files* 1: 83 1512 0 1 - 7559 7 17 [ 205632: 822528 ] Linux files* 2: 0C 7560 0 1 - 29647 0 8 [ 1028160: 3003840 ] Win95 FAT32L *3: A6 29647 0 9 - 58819 6 2 [ 4032000: 3967488 ] OpenBSDを確認しておくといいでしょう。 電卓で検算してもいいかもしれません。 なお、ここではジオメトリ情報がLinuxでの値と異なっていますが、 それはあまり気にしなくてもいい(※)でしょう。 Linuxのfdiskでは、1008[セクタ/シリンダ]で、 4001シリンダから7936シリンダまで割り当てたので、 セクタ単位だと、 4032000(=(4001-1)*1008)から7999488(=7936*1008)までの 3967488(7999488-4032000)セクタとなります。 合ってますよね?
とりあえず、「fdisk: 1>」プロンプトに「help」と入力してコマンドを確認し、
何もしなくてよいので、「quit」を入力して(※)fdiskを終了します。
→対応ログへ
※ヘタにこのジオメトリ情報がMBRに書き込まれるとよくないかも。
※「quit」ではなく「exit」で終了したほうがよさそうです。
You will now create an OpenBSD disklabel inside the OpenBSD MBR partition. The disklabel defines how OpenBSD splits up the MBR partition into OpenBSD partitions in which filesystems and swap space are created.disklabelが起動すると、
Initial label editor (enter '?' for help at any prompt) >
というメッセージが表示されます。 ここで、まずは「?」を入力してdisklabelで使えるコマンドを 確認しておきましょう。次に「p」を押してディスクラベルを表示します。
device: /dev/rwd0c 中略 16 partitions: # size offset fstype [fsize bsize cpg] a: 3967488 4032000 unused 0 0 # Cyl 29647*- 58819* c: 7999488 0 unused 0 0 # Cyl 0 - 58819* i: 205569 63 ext2fs # Cyl 0*- 1511 j: 822528 205632 ext2fs # Cyl 1512 - 7559 k: 3003840 1028160 MSDOS # Cyl 7560 - 29647*ここでは、OpenBSDに割り当てた4032000セクタから3967488までが、 aパーティション(wd0a)に割り当てられています。 これをルートパーティションとスワップの二つに分割します。 本当は、もう少し細かく分割(/tmpや/varを独立したパーティションとする) ほうがいいですが、ま、簡単にすませておきました。分割するには、「m」コマンドを使います。 aパーティションのタイプを「4.2BSD」とし、 サイズを3800000セクタにします。
→対応ログへ次に、bパーティション(wd0b)を確保してスワップに割り当てます。 これには「a」コマンドを使い、 bパーティションを7832000セクタからの残りの領域に割り当て、 ファイルシステムのタイプを「swap」にします。
→対応ログへ16 partitions: # size offset fstype [fsize bsize cpg] a: 3800000 4032000 4.2BSD 0 0 0 # Cyl 29647*- 57588* b: 167488 7832000 swap # Cyl 57588*- 58819* c: 7999488 0 unused 0 0 # Cyl 0 - 58819* i: 205569 63 ext2fs # Cyl 0*- 1511 j: 822528 205632 ext2fs # Cyl 1512 - 7559 k: 3003840 1028160 MSDOS # Cyl 7560 - 29647*「q」コマンドでディスクラベルを書込みます。
→対応ログへ●ファイルシステムの作成
ディスクラベルを書き込んだら、The next step *DESTROYS* all existing data on these partitions! Are you really sure that you're ready to proceed? [no]とパーティションを初期化(ファイルシステムを作成)していいかを きいてきます。 「yes」を入力して、さきほど書き込んだラベルをもとに ファイルシステムを作成します。
→対応ログへ●ホスト名とネットワーク
ファイルシステムの次は、ホスト名やネットワークの設定です。 設定内容は以下のとおり。
Password for root account?とパスワードをきいてきますので、パスワードを入力します。 ここでは入力したパスワードはエコーバックされません。 そして、確認のため、もう一度パスワードを入力します。
Sets can be located on a (m)ounted filesystem; a (c)drom, (d)isk or (t)ape device; or a (f)tp, (n)fs or (h)ttp server. Where are the install sets? (or 'done')ftpをつかってインストールするので「f」を入力します。 そのあと、インストール元のIPアドレスなどを以下のように順に入力します。
The following sets are available. Enter a filename, 'all' to select all the sets, or 'done'. You may de-select a set by prepending a '-' to its name. [X] bsd [X] bsd.rd [X] base36.tgz 中略 [ ] xserv36.tgz File name? (or 'done') [xbase36.tgz]と表示され、どのファイルをインストールするかをきいてきます。 ここでは「all」として、全部インストールすることにします。 「all」を入力したら、「bsd」から「xserv36.tgz」まで全部の ファイルにチェックがつき、
File name? (or 'done') [done]ときいてきます。ここではエンターを押します。 すると、
Ready to install sets? [yes]準備はいいかときいてきますので、エンターを押します。 ここでエンターを押すと、選択したファイル(要するに全部)の インストールがはじまります。
インストール中は
Getting bsd ... 100% |**************************************************| 2671 KB 00:03のように進行状況が表示されます。 わたしの環境では、インストールにおよそ8分かかりました。
ファイルのインストールが終わると、再び、
Sets can be located on a (m)ounted filesystem; a (c)drom, (d)isk or (t)ape device; or a (f)tp, (n)fs or (h)ttp server. Where are the install sets? (or 'done') [done]ときいてきます。各ファイルのインストールがすんだので、 エンターを押して「done」を選択します。
各ファイルのインストールが終わると、 「sshdを動かすか」、「Xを使うか」を聞いてきます。
Start sshd(8) by default? [yes]にはエンターを押し、
Do you expect to run the X Window System? [yes]には「no」を入力しておきました (noにしてもxinitコマンドでXをあげることができます)。
その次はタイムゾーンをきいてきます。
What timezone are you in? ('?' for list) [Canada/Mountain]ここでは「?」を入力してリストを表示させ、 そのなかの「Japan」を選びます。再度
What timezone are you in? ('?' for list) [Canada/Mountain] と出たら「Japan」を入力します。最後に
CONGRATULATIONS! Your OpenBSD install has been successfully completed! To boot the new system, enter halt at the command prompt. Once the system has halted, reset the machine and boot from the disk. #と出たら「halt」を入力します。これでOpenBSD/zaurusのインストールは完了です。
→対応ログへ