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SL-Zaurusはマルチリンガル?
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携帯電話もマルチリンガル?
初版: 2004-07-13
最終更新日:
2004-07-16
SL-Zaurusはマルチリンガル?
◇はじめに
SLザウルスのGUIである「Qtopia for {Embedix Plus PDA|OpenPDA}」(Qt/Embedded) では、
Qt Prerendered Font (QPF) と呼ばれる形式のフォントを使っています。
文字のエンコーディングにユニコードを用いていることが、
このQPF形式の特徴の一つです。
また、Qtのドキュメントを見ると、
やはり文字のエンコーディングにはユニコードを使っているようですし、
SLザウルスの各種設定ファイルでも、
その文字コードにUTF-8が使われているものがあります。
工場出荷状態では、
SLザウルスには日本語(とASCII文字)のフォントしか用意されていませんので、
(日本語とASCII文字で表現できない)さまざまな国や地域の言葉を
表示することはできません。
しかし、Qtが表示を日本語(とASCII文字)に
限定しているわけではなさそうなので、
ユニコードでエンコードされた適当な文字フォントを用意すれば、
さまざまな国や地域の言葉を表示できるのではないか…というのは
想像に難くありません。
そこで、Qt/Embedded(のフリー版、qt-embedded-free-3.*.tgz)アーカイブに
同梱されている、ユニコードでエンコードされ各国語の文字が格納されている
「GNU unifont」を使って、さまざまな言語を表示できるかどうか試してみました。
今のところ、このページでは、とりあえず結果のみを示していますが、
おいおい内容を充実させる予定です。
◇unifontでLCフォント詐称
「LCフォント」の代わりに「ぱうフォント」を使う方法
と同じ手法で、「LCフォント」を「GNU Unifont」で置き換えます。
bash-2.05$ cd /home/QtPalmtop/lib/fonts
bash-2.05$ su
# mv lcfont_160_50_t10.qpf lcfont_160_50_t10.qpf.orig
# ln -s unifont_160_50_t10.qpf lcfont_160_50_t10.qpf
◇NetFrontで多国語表示
NetFrontでは、文字サイズを「大」にすると16ドットフォントが使われます。
この状態で、UTF-8エンコーディングのHTMLファイルを呼び出すと、
次のように各国語を表示することができます。
ここでは、emacs-20.7付属の「HELLO」ファイルを
UTF-8に変換したファイルを使っています。
クリックで拡大されます
◇各国語のウェブページ
各国語で書かれたページの表示例として、
大阪国際交流センターの
「在住外国人のための生活情報
(http://www.ih-osaka.or.jp/enjoy/jp/index.html)」
の各ページを示します。
日本語(シフトJIS) |
英語(iso-8859-1) |
|
|
中国語(GB2312) |
韓国語(euc-kr) |
|
|
◇CJK以外も
CJKはひかくてき「ありがち」なので、次はタイ語を。
タイ王国大阪総領事館のページ
(http://www.thai-kansai.net/thai/kansai/main/kansai.html)
です。
実は、標準のunifontでは、
タイ語はうまく表示されません(合字処理が行われません)。
上のスクリーンショットでは、
qt-embedded-free-* 同梱のunifont.bdfに、
タイ語表示改善パッチ
(unifont.patch, 4kバイト)
を適用し、BDF→QPF変換したフォントを使っています。
タイ語で合字処理を行えるようにしたQPFフォントは、
次のいずれかのアーカイブからどうぞ。
◇関連リンク
◇参考文献
-
Fonts in Qt/Embedded
(http://doc.trolltech.com/3.1/emb-fonts.html)
-
SLザウルスでも「ぱうフォント」
-
Qt向けBDF形式フォント作成ツール「u-fontx2bdf」
-
SLザウルスでも「恵梨沙フォント」・フォントファイルの変換について
-
フォントのインストール (Zaurus with Linux #4)