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ご利用マニュアル
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初版: 2007-05-27
最終更新日: 2007-06-27



ハードディスク消去ツール「wipe-out」

ご利用マニュアル

本ページではバージョンv0.8について説明しています


●PDF版のマニュアル


●キー操作の説明

ハードディスク消去ツール「wipe-out」では、 すべての操作をキーボードで行います。 マウスは使いません。 ここでは、キーボードの操作方法を説明します。

CD-ROM版では、メインメニューを始めとする各種メニュー画面において、 カーソルキーとエンターキーで操作を選択します。 上下カーソルキーを押すと、メニュー項目のハイライトが移動します。 エンターキーを押すと、ハイライトされた項目が選択されます。

なお、起動時は、 「0を上書きして、このディスクのデータを消す」から 「動作記録をフロッピーに書き込む」までの8つの選択肢が 表示されています。 これ以外の画面に表示されていない選択肢は、 下カーソルキーを何度か押すと、スクロールしてでてきます。

フロッピー版では、各種メニュー画面において、 各行の左に数字や英字が表示され、つづいて項目が表示されます。 項目の左にある数字や英字を押して、エンターキーを押すと、 その項目が選択されます。


●ディスクのデータ消去

まず、CD-ROMまたは、フロッピーにwipe-outのイメージファイルを書き込み、 そして、そのCD-ROMやフロッピーから起動してください。 もし、CD-ROMやフロッピーから起動できない場合 (ハードディスクにインストールしているWindowsなどが起動する場合)は、 パソコン本体やマザーボードのマニュアルを参照して、 CD-ROMやフロッピーから起動するように設定してください。

メインメニューが表示されたら、 「0を上書きして、このディスクのデータを消す」(CD-ROM版)、 「0: write "0" onto the disk」(フロッピー版)を選んで下さい。

このメニューを選ぶと、 「消去対象のディスクを本当に消してもよいか」と、 しつこく質問してきます。 本当に消してもよい場合は、 CD-ROM版では「YES」を選択し、 フロッピー版では「y」、「yes」を入力してください。

ディスクの消去中は、経過時間と残り所要時間の予測値が表示されます。 最初の1分間ぐらいは、残り所要時間の予測値は安定しないかもしれません。 消去に要する時間は、 お使いのパソコン(ハードディスクの速度や容量、CPUなどの性能)によって さまざまですが、おおむね数十分〜数時間程度でしょう。

ディスクの消去が終了すると、消去に実際に要した時間が表示されます。 ここで、エンターキーを押すと、メインメニューに戻ります。


●ハードディスク消去ツールの終了

単にハードディスクの情報を消すだけの場合は、 上に書いた「消去」を行ったら、 もう他にやることはありません。 メインメニューから「シャットダウンする」/「d: shutdown」を選んで、 ツールを終了してください。 その後しばらくして 「The Operating system has halted」のようなメッセージが出たら、 CD-ROMあるいはフロッピーを取り出して、 電源を切って下さい。


●情報が消えているか確認する

メインメニューから 「データが消去されたか確認する」/「verify disk」を選ぶと、 実際にハードディスクのデータを読み込んでチェックすることができます。

チェック方法は二つあり、 ディスクを全部読む方法(そのかわりに時間がかかります)と、 ディスクの一部を読む方法(短時間で終わります)のいずれかを選択で きます。 前者は 「データが消去されたか確認する (通常/全部をチェック)」/ 「5: verify disk (normal)」、 後者は 「データが消去されたか確認する (高速/一部をチェック)」/ 「4: verify disk (quick)」です。

メインメニューから、いずれかを選択すると、 チェックが始まります。 チェック中は、 消去のときと同様に、経過時間と残り所要時間の予測値が 表示されます。

チェックが終了すると、 ゼロで消去されているブロック、 1(0xff)で消去されているブロック、 消去されていないブロックのそれぞれの数と割合が表示されます。


●複数回書き込みで消去する

「複数回上書きして、このディスクのデータを念入りに消す」/ 「2: erase data with multiple writing」を選択すると、 ディスクへ複数回の上書きを行って情報を消去することができます。 ハードディスクの先頭から最後まで順番に、 単にゼロを一度上書きするだけでは安心できない心配性の方は、 これを使ってみて下さい。

消去方法は「ゼロを上書き」のあと「1(0xff)を上書き」が 初期値となっています。 これは 「念入り消去の上書き方法を選択する」/「3: select multi-write method」 で変更することができます。 ハードディスクの全領域に異なる乱数値を書き込んだり、 1kバイト長のランダムパターンやその補数値を書き込んだり、 いろんな書き込み方法を組み合わせた 消去方法を選択することができます。


●ログを書き込む

「消去ログをディスクに書き込む」/ 「6: write erase log onto the disk」を選択すると、 いつ、どんな方法で消去したか、そしてベリファイの結果を そのハードディスクに書き込むことができます。 このハードディスクから起動すると、ログが表示されます。

たとえば、以下のようなメッセージが表示されます。

	The contents of this storage device
	"ad0 <HDS728080PLAT20>"
	were erased with hard disk wiping tool "wipe-out."
	Erased with 'write 0'
	 2006-08-11 12:00 -> 12:40
	Verified 78530 blocks
	 erased with 0:100%, 1:0%, unerased:0%
	 2006-08-11 12:45 -> 13:40
	Logged: 2006-08-11 13:45
	ABSOLUTELY NO WARRANTY.


●参考文献



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